タイの環境問題

深刻化するタイの環境問題

急激な経済発展と工業化とによってめざましい発展を遂げてきたタイ。しかしその急激な発展と引き換えに、中心に様々な環境問題が引き起こされている。特に工場が集中するバンコクと周辺の県では大気汚染や水質汚濁などが特に問題視されている。産業活動が活発になる中、こうした環境問題に対して十分な対処がなされていないものもある。

水質汚濁

人口が集中するバンコクでは生活排水や工業からの不適切な廃水などによって主要河川の水質汚染が深刻化している。タイランド湾における水質汚染の70%は家庭からの排水が原因だと考えられている。水質汚染によってタイランド湾に生息するサンゴ礁や魚に深刻な影響を与える。

大気汚染

都市部など交通が集中する地域では排気ガスがいまだに大きな課題となっている。また産業活動による大気汚染に関しても同様に深刻で、バンコクとその周辺には工場が集中しているため、大気汚染物質の排出量が最も多い。

ごみ問題

一般の家庭から出るごみは近代化に伴い増加してきており、タイ国内ではそれらのごみの一部を不法投棄や不適切な排出、野焼きなどで処理をしている。プラスチックごみの排出も近年増えてきており、2018年にタイ南部ソンクラー県で打ち上げられたゴンドウクジラの体内から8キロものプラスチックごみが発見されたことから海洋ごみへの懸念も高まっている。

水質汚濁の原因

タイにおいて水質汚染が深刻化している背景には下水施設の設備が遅れていることがあげられる。2016年のタイ公害管理局の調査によるとタイ国内に存在する101か所の水処理施設のうちメンテナンスや運営費の問題で88か所しか稼働していない。また、タイ人の環境意識が低いことも原因の一つとしてあげられる。多くの人がごみを河川に捨てており、食事を提供する移動式の屋台などでも食べ残りや料理工程で排出される排水などを排水溝へそのまま捨てるのが当たり前となっている。

大気汚染の原因

大気汚染の主な理由としてはタイ国内のディーゼルエンジン車からの排気ガス排出、工場からの排気などがあげられる。都市部での大気汚染は交通渋滞や、コンドミニアム・鉄道の建設による粉塵なども原因となっている。特に乾季においては大気が停滞しスモッグが発生する。

ごみ問題の原因

ごみが適切に処理されていないことの背景として、タイ国に廃棄物を適切に処理できる施設が不足していることがあげられる。有害廃棄物に関してはバンコク都とラヨーン県などの数か所のみとなっており、いずれも処理施設で処理しきれない廃棄物に関しては不法投棄をされたり、野焼きなどによって不適切に処理をされる。また、タイ国民のごみ問題に対する意識が低いことも原因の一つとなっており、本来分別されるべき使用済み電池や蛍光灯などの有害廃棄物も一般廃棄物と混ぜて排出されるケースも多い。

動画コンテンツ

タイでの大気汚染
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