広大な高原が広がるタイ東北部の地理
タイ東北部はイサーンとも呼ばれ、タイのエリアの中ではもっとも広い面積を誇る。コラート高原からメコン川の流域にかけての広大な面積はタイ全土の約3分の1にあたる。ラオス、カンボジアと国境を接しており、クメール文化の影響を受けた遺跡や先史時代のものとみられる遺跡など歴史的に重要なエリアでもある。全土の中でも人口が多い一方で、塩害土壌など土地が悪いため貧しい地域も多く、都市部に出稼ぎに出る人が多い。

コラート高原
海抜平均200m、およそ15万平方キロメートルの面積を有するコラート高原。東側と南側に山地があるためモンスーンが遮断され降水量は少ない。コラート高原は水はけが悪い土地のため、干ばつと洪水を繰り返すことでも知られている。そのため東北部では雨乞いの儀式としてブン・バンファイという、手作りのロケットを打ち上げる祭りがおこなわれてきた。

メコン川
メコン川は5か国にまたがって流れている川で、タイにもメコン川の流域は存在する。メコン川上流に位置する中国とラオスが治水と電力発電の為ダムを多数建設したことにより近年、水量減少や生態系の破壊などが問題視されるようになってきている。
紅い睡蓮の池
12月から3月にかけてクンパワピー郡の中央に位置する池では紅い蓮の花が一面に広がる美しい光景を目にすることができる。この池はクンパワピー(紅い睡蓮の海)やタレーブアデーン(紅い蓮の湖)などとも呼ばれ、外国人観光客だけでなく、地元のタイ人も多く訪れる場所の一つとなっている。蓮の花が満開となる時期にはボート遊覧を行うことも可能。
カオヤイ国立公園
手つかずの森林地帯が多く残るカオヤイ国立公園は、タイ国内で初めて認定された国立公園としても知られている。2005年には世界自然遺産にも認定されており、約2100平方キロメートルにも及ぶ敷地の80%以上は森林におおわれておりリス、サル、ワニ、象など様々な生物が生息している。ここではハイキングやラフティング、トレッキングなどを楽しむこともできる。
プー・クラドゥン国立公園
コラート高原の北西に位置するプー・クラドゥン国立公園。プー・クラドゥンという山とその周辺エリア一帯が国立公園として指定されている。標高は約1200m程度で、車道などが整備されていないためふもとから登山をして登頂するのが一般的。
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