タイにおける健康問題

タイ国民が抱える健康問題

今タイでは生活習慣病を罹患する患者が後をたたない。また、生活習慣病の他にも、エイズなどの感染症にかかる患者も多い。2017年においてタイの死亡要因は非感染症が最も多く73%となっている。感染症による死亡は16%にとどまったが、依然として先進国の中では高い割合を維持している。非感染症には、ガン、心血管疾患、糖尿病、腎臓疾患などが含まれ、感染症にはHIV、エイズ、性感染症のほか呼吸器感染症なども含まれる。

糖尿病

国際糖尿病連合の調べによると2019年時点でタイ国内に存在する成人(20-79歳)糖尿病患者は約420万人にも上り、これは中国なども含めた東洋東南アジアの中では3位となる。

エイズ

世界各国で広がりを見せてきた性感染症。アジア諸国の中でもとりわけタイではエイズの感染が著しく増えており、タイ保険省調べによると1999年にはエイズが死因の一位となった。HIV感染経路として最も高い割合を占めるのがエイズ患者との性行為による感染、次いで薬物注射の回し打ち、母子感染があげられる。

なぜ糖尿病が多いのか

タイの飲料に含まれる砂糖の量は世界保健機関が推奨する砂糖の摂取量をなんと4倍以上も上回っている。タイの屋台やレストランで売られている飲料には大量の砂糖が入っており、タイ人にとって甘い飲料は当たり前である。タイで人気の飲料メーカーOISHI(おいし)が製造販売を行う飲料には大量の糖質が含まれており、緑茶でさえ大量の砂糖が原因で非常に甘い味付けになっている。

なぜエイズ感染が多いのか

エイズ感染が多い理由としてエイズに関する知識が不足していること、地方に住む多くの住民が貧困のため都市部に出稼ぎし性産業に従事していることがあげられる。タイ北部や東北部では貧困が深刻となっており、貧困が原因で教育を受けられない子供は劣悪は環境の中知識を身に着けることもできずに労働を強いられるケースも多い。

タイでの取り組み

糖尿病の深刻な問題に対してタイでは国民の健康を守るため、2019年10月1日より砂糖を含んでいる飲料にかかる税率を引き上げた。2017年に整備された物品税率規則により、今後3段階(2019年、2021年、2023年)で税率を引き上げていく予定である。また、エイズへの取り組みとしてタイでは早い段階から学校での性病に関する教育やコンドームの提供などSafer Sexキャンペーンを行ってきた。国外NGOなども取り組みも多くみられ、日本外務省でもチェンマイ県の青少年に対してHIV・エイズの予防教育ODAを実施した。

動画コンテンツ

タイにおける糖尿病について(英語動画)
Diabetes: Quanpet discusses how she changed her lifestyle to manage her diabetes
タイにおけるエイズについて(英語動画)
HIV in Thailand: Self-testing kits now available
Thailand Elimination of Mother-to-Child Transmission (HIV/AIDS)
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