山岳少数民族

同化されゆく少数民族

タイ北部の山岳地帯に分布する少数民族諸派。その多くは雲南省を主要とした中国南西域を起源とする民族で、後に漢民族に追いやられ、タイ、ミャンマーなどの山岳地帯に移り住んだと考えられている。近年はミャンマー国内における少数民族に対する迫害が深刻で、移民に寛容なタイ側に移住してくるものが多い。

主な民族

主要な民族はカレン族、モン族、アカ族、リス族、ラフ族、ヤオ族など。独自の文化や言語を持ついくつもの民族がそれぞれの伝統を残しながら、村をつくり、生活をしている。

生活資源

伝統的には焼き畑や狩猟採集などを生業にしているが、近年は同化政策が進んでおり都市部への出稼ぎも多い。藍染や刺繍、銀細工など、数多くの伝統工芸を有しており、タイ族諸派とは異なる文化などが観光資源として注目されている。

生活手段

かつて、山岳民族は焼畑農業と麻薬の原料であるケシの栽培によって生計を立てていた。ところが、タイ政府は森林の伐採や焼畑、ケシ栽培を禁止。現在は、タイの王室や国際援助団体の作物代替プロジェクト支援によって、コーヒー、野菜、果物、花などを栽培している。それでも重労働に見合わない不安定な収入から、山を離れて出稼ぎに出る人も増えている。依然として国籍を持たない人も存在し、タイ語の不自由さから人身売買や売春などの被害に遭うこともある。近年、山岳地帯にも電気や水道が整備され、ようやく村の近くにも学校ができはじめたが、学校の数や村近くの学校で行われる教育内容が必ずしも十分ではないために、親元を離れ寮生活を送る子どもは今でも多く存在している。

国籍問題

1990年代以降の山岳民族固有の問題として国籍問題がある。タイ政府は長い間山岳民族をタイ国民とは見なしてこなかった。山地民に国籍が与えられるようになったのは、1969年に政府が16県に住む山岳民族を対象に初めて人口調査を行い、12歳以上の人々に国民であるという認定として山地民硬貨が与えられた時である。現在はタイに住む85万人の山岳民族のうち、半数が正規の国籍を得ている。しかし国籍を得ていない山岳民族は県境を超えて移動することができず、また就学、就職などで不利益を被っている。

有名な少数民族

日本人に最も有名な少数民族は「首長族」として知られている、カレン族の一部族のカレン・パドゥン族である。リングを首に巻き、首を長く伸ばす慣習はとても印象的である。虎に喉を食いちぎられないように守るため、伝統美のため、金を首にはめることでその昔内戦が終結したため平和を願って、他の部族の男性と交際を防止するため(首長族を後世につなげるため)と諸説ある。生活資源のメインは観光であり、首長族の人たちは手作りした民芸品を観光客向けに販売したり、ツアーの会社から金銭を受け取っている。しかし、観光客は首長族を見に来るということで人間動物園ではないか、人権侵害ではないかという問題も出てきている。

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