モン族

タイ初の大国を繁栄させた民族

クメール人と同様、モン・クメール語族に属する民族で、タイ中部から北部地域にハリプンチャイ王国を築いていた。後にタイ族諸派に追いやられ、一時期はミャンマーにペグー王朝などの国家を樹立したが、最終的には国無き民となり、現在は西部のミャンマー国境周辺を中心分布している。尚、山岳少数民族のモン(Hmong)族は別の部族である。

使用言語

オーストロアジア語族のモン語を話し、タイ中部に話者が存在する。ここ数十年でモン語話者の数が減少したため、ユネスコによって「消滅危機言語」として登録されている

Khao Chae(Tatler Thailand HP より引用)

伝統料理

モン族の伝統料理は現代のビルマ料理と中央タイ料理に大きな影響を与えてきた。今も国民に愛されているタイ料理として、Khanom chin(タイ風ソーメン)、Khao chae(米料理)が代表的である。

仏教を信仰する平地民族

モン族は紀元前3000年頃に中国からインドシナ地域に移住し始め、いくつかの国家を建国した。その中には、タイ中部のドヴァーラヴァティー王国、ラオス中部のスリゴタプラ王国(現代のシコッタボン、ビエンチャン県)、タイ北東部、タイ北部のハリプンチャイ王国、タトゥン王国などがある。彼らは、クメール人やチャム人のようなヒンドゥー教徒とは対照的に、スリランカから上座部仏教の宣教師を最初に受け入れ、布教活動を行った。現在タイでは、同じ上座部仏教を信仰する平地民族であることから同化する傾向が激しく、国内のほとんどのモン族が同化した。

居住地域

大半のモン族は南下を続け、現在の居住地域であるタイとミャンマーの国境地域に到っている。第二次世界大戦後、イギリスがミャンマー国境周辺地域の植民地から手を引くと、モン族独自の王国を復古させようとする動きがあった。ミャンマーの軍事政権はこれを認めず、モン族はミャンマー連邦の構成民族の1つであるとして、連邦内の他の民族の復国運動同様に取り締まりを行った。尚、モン族のタイ国境地域への南下は続いており、特に軍事政権初期にミャンマー国内が内乱状態に陥った際、タイ北部に逃れたカレン族や数多くの難民がタイ側へ脱出している。そのため、国境を挟んで生活しているが親戚関係にあるという例は、モン族に多く見られる。

宗教

宗教はモン族にとって非常に重要なものである。精神崇拝と仏教の混合した考えが多くの人に信仰されており、他は上座部仏教徒が占めている。伝統的なアニミストである人々は、善と悪の霊が非生物に生息していると信じている。仏教徒は、病気の人はメリットの蓄積が不十分であると信じているから、病気の人に代わって仏像に供物が作られる。病気を和らげるために、シャーマン(主に女性)は、スピリットダンスを行う。

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